アイテム情報
データの種類の選び方
アイテム情報を追加するときに選ぶ「データの種類」は、じつは「入力の形」を決めるだけの設定ではありません。あとで nanco に何をしてもらえるかが、ここで決まります。
たとえば「絞り込む」「並べる」「合計する」「自動で入力する」「スキャンで探す」ができるかどうかは、種類の選び方しだいです。最初に正しく選んでおくと、データが増えてからの作業がぐっとラクになります。
なぜ「種類選び」で後がラクになるのか
いちばんよくある失敗は、なんでも「テキスト」で入れてしまうことです。テキストは何でも入りますが、nanco から見ると「ただの文字」になります。並べる・合計する・絞り込むを活かすには、データに合った種類を選ぶのがコツです。具体例で見てみましょう。
賞味期限を入れたい
テキストにすると:日付の順に並べられず、期限が近いものを探しにくい。表記もバラバラ(2026/1/15・2026年1月15日…)。
「日付」にすると:カレンダーから選ぶので打ち間違いが減り、古い順に並べ替えできます。期限管理がラクに。
卸価格を入れたい
テキストにすると:合計金額が出せず、出荷・入荷のときに単価としても使えない。
「値段」にすると:金額として合計でき、出荷・入荷の伝票に単価が自動で入ります。
在庫の状態を入れたい
テキストにすると:「在庫あり」「在庫有り」「あり」が別物になり、うまく絞り込めない。
「セレクト」にすると:選択肢から選ぶので表記がそろい、状態で絞り込み・件数の集計ができます。
このように、種類を正しく選ぶ=あとで使える機能が増えるということです。
早見表:種類ごとに「できること」
それぞれの種類で、あとからできるようになることの目安です。
| データの種類 | 絞り込み | 並べ替え | 合計・集計 | 自動入力 | スキャン | 小数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| テキスト | △ | △ | × | × | × | × |
| 数値 | ○ | ○(数の大小) | ○ | — | × | ○(設定) |
| 日付 | ○ | ○(日付順) | — | — | × | — |
| セレクト | ◎ | ○ | ○(種類別件数) | — | × | — |
| 値段 | ○ | ○ | ○ | ○(出荷・入荷の単価) | × | ○ |
| バーコード | ○ | — | — | — | ◎(アプリ) | — |
6つの種類と、選ぶメリット
1つずつ、「こんなときに選ぶ」と「選ぶとできるようになること」を見ていきましょう。
数値
こんなときに選ぶ:個数・重さ・長さなど、数えたり量ったりするもの(例:24)。
選ぶとできるようになること
日付
こんなときに選ぶ:賞味期限・入荷日・発売日など、日付で管理したいもの(例:2026/01/15)。
選ぶとできるようになること
- カレンダーから選ぶので、打ち間違いや表記のばらつきがない。
- 日付の順に並べ替えできる(期限が近い順など)。
- 「いつのものか」で絞り込み・管理がしやすくなる。
セレクト
こんなときに選ぶ:状態や分類など、決まった選択肢から選ばせたいもの(例:在庫あり/在庫なし)。
選ぶとできるようになること
- 表記がそろう:「在庫あり」「在庫有り」のような表記ゆれが起きない。
- 選択肢を選ぶだけで絞り込める。
- 種類別の件数を集計しやすい。
値段
こんなときに選ぶ:売値・仕入値など、金額として扱いたいもの(例:100円)。
選ぶとできるようになること
- 金額として合計できる(在庫の評価額など)。
- 出荷・入荷のときに単価が自動で入る。詳しくは出荷・入荷の単価を自動入力。
- 権限の設定で、メンバーごとに金額を隠すこともできる。
テキスト
こんなときに選ぶ:自由なメモや備考など、上のどれにも当てはまらない自由な文字(例:良好、担当メモ)。
選ぶとできるようになること
- 何でも自由に入力できる。補足やメモに向いています。
- 入力した文字はキーワード検索で見つけられる(商品名・メモなど、含まれる言葉で探せます)。
バーコード
こんなときに選ぶ:商品のバーコード番号(JANなど)を持たせたいもの(例:1234567890123)。
選ぶとできるようになること
- スマートフォンアプリでバーコードを読み取って検索できる。
- 読み取りでの棚卸しがスムーズになる。
迷ったらこう選ぶ
入れたいデータを思い浮かべて、上から順に当てはめてみてください。
- 金額(売値・仕入値)? → 値段
- 数える・量る(個数・重さ・長さ)? → 数値
- 日付(期限・入荷日など)? → 日付
- 決まった選択肢から選ぶ(状態・分類)? → セレクト
- バーコードで探したい? → バーコード
- どれにも当てはまらない自由なメモ? → テキスト
具体例:1つの商品でいろんな種類を使う
ふつう、1つのアイテムにはいろいろな種類のアイテム情報が混ざります。たとえば食品なら、こんな組み合わせになります。
- 賞味期限 → 日付
- 入数(1箱の個数) → 数値
- 保存方法(常温/冷蔵/冷凍) → セレクト
- 卸価格 → 値段(用途は仕入値)
- JANコード → バーコード
- 備考 → テキスト
こうしておくと、「冷蔵のものだけ絞り込む」「賞味期限が近い順に並べる」「卸価格の合計を見る」「アプリでスキャンして探す」が、すべてそのまま使えます。
よくあるご質問
あとから種類を変えられますか?
はい、変えられます。最初から完璧に選ぶ必要はありません。種類を変えると、できるかぎり今のデータを引き継いで変換します(ただし、合わない組み合わせでは値が空になることがあります)。まずは近いものを選んで、使いながら調整して大丈夫です。
「数値」と「テキスト」はどう違いますか?
どちらも数字を入力できますが、合計や並べ替えができるのは「数値」だけです。テキストは「ただの文字」として扱われます。数として計算したり大小で並べたいときは「数値」を選びましょう。
「値段」と「数値」はどう違いますか?
どちらも数字ですが、「値段」は金額専用で、出荷・入荷の単価としての自動入力や、権限による金額の非表示など、お金ならではの機能が使えます。金額は「値段」を選びましょう。
セレクトの選択肢は後から増やせますか?
はい、あとからいつでも追加できます。最初に思いついた分だけ入れておき、必要になったら足していけば大丈夫です。
次のステップ
選び方が分かったら、実際にアイテム情報を追加してみましょう。
アイテム情報を設定する アイテム情報の追加・編集・並び替え・削除の手順を一通りまとめています。 出荷・入荷の単価を自動入力 「値段」と価格の用途を設定すると、伝票の単価が自動で入ります。 在庫アラートを設定 「数値」のしきい値を使って、在庫が少なくなったら通知を受け取れます。